過去ログ - 水木聖來「えっ?肇ちゃんウインク出来ないの?」
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30:名無しNIPPER[saga]
2016/08/31(水) 09:15:44.83 ID:LHm+04df0
ふと、開いていた窓から、びゅーっと、強めの風が。

顔にまともに受けてしまって思わず目を閉じる。


31:名無しNIPPER[saga]
2016/08/31(水) 09:16:29.55 ID:LHm+04df0
肇「痛っ…」

紗枝「どないしたん?」

肇「左目に、埃が入っちゃったみたい…ゴロゴロする…」
以下略



32:名無しNIPPER[saga]
2016/08/31(水) 09:17:17.64 ID:LHm+04df0
いつきさんに促されるまま何度か瞬きをする。

繰り返すうちにじんわりと涙が出てきて、埃を洗い流してくれた。

肇「んー、取れた、かな。いつきさん、ありがとうございま……?」
以下略



33:名無しNIPPER[saga]
2016/08/31(水) 09:17:52.54 ID:LHm+04df0
ハンカチで涙を拭いて顔を上げると、3人ともポカンとして私を見ている。

なんだろう、涙で目でも腫れちゃったんだろうか。

肇「えっと…?」


34:名無しNIPPER[saga]
2016/08/31(水) 09:18:23.93 ID:LHm+04df0
紗枝「肇はん!出来とった!ういんく、出来とったよ!」

肇「……は?」

紗枝ちゃんに言われて、今の行動を思い返す。


35:名無しNIPPER[saga]
2016/08/31(水) 09:19:31.76 ID:LHm+04df0
いつきさんに促されるまま、涙を流そうと瞬きを繰り返した。

無意識のうちに、埃の入った、左目だけを。

それは、今まで散々苦労しても出来なかったことで――
以下略



36:名無しNIPPER[saga]
2016/08/31(水) 09:20:19.82 ID:LHm+04df0
やっと、出来た。

出来てしまえば、なんてことはなかった。

なぜこんなことが出来なかったのか、不思議に思えるくらい、あっさりと。


37:名無しNIPPER[saga]
2016/08/31(水) 09:21:08.51 ID:LHm+04df0
いつき「なるほどねー、そういうことかー。」

聖來「利き目が逆だったんだね。どうりでやりづらいわけだよ。」

紗枝「よかったなぁ、肇はん。」
以下略



38:名無しNIPPER[saga]
2016/08/31(水) 09:21:36.22 ID:LHm+04df0
でも、よかった。

これでレッスンもこなせる。

やっと、次のステップに進める。
以下略



39:名無しNIPPER[saga]
2016/08/31(水) 09:22:32.77 ID:LHm+04df0
肇「みなさん…ありがとうございます!」

いつき「いいっていいって。そんな大したことはしてないし。」

紗枝「せやなぁ。結局うちもあんましお手伝い出来へんかったんに、そんなお礼なんてなぁ?」
以下略



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