14:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 00:06:22.52 ID:20XQIHEC0
電話越しに、カツ、カツと、ゆったりとした足音が聞こえてくる。
『そりゃ俺にも仕事行きたくない日だってあるさ』
「でも、やっぱり行くんでしょ?」
『ああ、そうだ。息苦しさを感じるときもあるが……』
ピンポーン、と部屋のチャイムが鳴り、私は開錠してドアを開ける。
「こうして杏を迎えに行ける、いまの自分も気に入ってるからな。そう簡単には投げ出せないさ」
そう。結局のところ。気付いたら大切なものは増えていくんだろう。
めんどうだと思うことは本当で、でもそれを捨てられないのも本当で。
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