10: ◆k.HMJKcYzc[saga]
2016/09/01(木) 13:41:44.39 ID:PXsZTd9H0
「おうおう、てめえ邪魔だコラ、道あけろ」
舞台袖から現れたのは、ほかのキャラクター。
11: ◆k.HMJKcYzc[saga]
2016/09/01(木) 13:43:12.27 ID:PXsZTd9H0
「ぐえっ!!」
しかし俺はそのままねこの拳をうけ、地面に倒れた。
12: ◆k.HMJKcYzc[saga]
2016/09/01(木) 13:44:00.36 ID:PXsZTd9H0
「ボコー!がんばれボコー!!」
「ボコーガンバレー!」
13: ◆k.HMJKcYzc[saga]
2016/09/01(木) 13:49:40.26 ID:PXsZTd9H0
観客の家族連れの一組、姉妹らしい娘と凛とした母親が俺を見ていた。
姉妹の片割れはとても熱心にボコを応援しており、俺が登場してからずっと「ボコ」と叫んでいた。
14: ◆k.HMJKcYzc[saga]
2016/09/01(木) 13:50:28.22 ID:PXsZTd9H0
不意にその母親が俺を見た気がした。
冷たく凍るような視線が、ひどく恐ろしく心臓を突き刺すようだった。
15: ◆k.HMJKcYzc[saga]
2016/09/01(木) 13:52:21.30 ID:PXsZTd9H0
「きたきた、キターーーっ!!」
俺はねこ達を押し退け立ち上がり、腕を振り上げた。
16: ◆k.HMJKcYzc[saga]
2016/09/01(木) 13:54:09.81 ID:PXsZTd9H0
スタッフが言っていたが逆転一切なし、それがボコらしい。
俺はひたすらにボコボコにされるために舞台にいた。
17: ◆k.HMJKcYzc[saga]
2016/09/01(木) 13:56:24.84 ID:PXsZTd9H0
「お疲れ様、助かったよ!」
舞台が終わると、スタッフの人が来た。
18: ◆k.HMJKcYzc[saga]
2016/09/01(木) 13:57:37.16 ID:PXsZTd9H0
「実は前のボコ担当が、その……逃げてしまって」
「逃げた?辞めたじゃなくてですか?」
19: ◆k.HMJKcYzc[saga]
2016/09/01(木) 13:58:26.22 ID:PXsZTd9H0
「人気のほどは、今日の客席を見たらわかるだろうけど、それでもボコを待つ子がいるからさ、続けたいんだ」
「……なんでそこまでボコに?」
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