18:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 19:04:48.18 ID:zsoczlY00
汗が付くといけないから、薄着の上から袖を通す。そう、これを着て踊ったのだ、新生Aqoursで。
――――トクン
不思議な、それでいて甘い高鳴りが胸を突く。
甦るのは、蒸し暑い、やけに花火がうるさかったあの夜の―――――
――違う。薄暗い、それでいて溢れんばかりの光があった、あの舞台袖。3人で手を重ねた、あの瞬間。
鞠莉の無理をした笑顔。果南のつらそうな横顔。幕が開いた後の、永遠にも感じられた、あの静寂。
ダイヤ「……。」
やめておけばよかった。どうして、まだ。この前は大丈夫だったのに。
ダイヤ「どうして…っ!一緒に踊って、歌って、練習して、何が足りないんですの…っ!?Aqoursは復活したのに!!」
衣装を押し入れに投げ込んで、戸を閉めた。
よろよろと椅子に座り込んで、頭を抱えた。
ルビィは、その日呼びに来なかった。
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