29:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 19:32:32.88 ID:zsoczlY00
果南「私たち、ダイヤのこと全然わかってなかったのかな…。」
鞠莉「そう、かもしれない…。」
2人で散々迷惑をかけた。だからこそ、ダイヤが何か悩んでいるなら力になりたい。そう思ってダイヤのお見舞いに行った。けれど。
役立たずにもほどがある。思ったより身体の調子は悪くなさそうなダイヤに冷えピタだけ押し付けて、何も聞き出せないまま。
自己嫌悪でどうにかなりそうだった。
唯一のヒントとして、果南に花丸との一件を聞いていたから話を振った。
それは解決した話だから、とあまり話してくれなかった。…それでも。
ダイヤを観察して感じたことを懸命に辿る。
鞠莉「体調は、あんまり悪くなさそうだった。」
果南「それは安心だね。」
鞠莉「昼寝で寝汗かいたらしくて、体調悪いのに自分でシーツ変えてた。」
果南「それは…今度会ったら説教だね。」
鞠莉「ダイヤ、頬と目元が紅かった。泣いてたのかもしれない…。」
果南「え…。」
鞠莉「それと……あの時の衣装が、押し入れから出てた。」
果南「そ、それって!」
果南の言いたいことはわかる。自分もここに来る間、ずっと考えていたことだから。
なぜルビィがあんな伝え方をしたのか。なぜ悔しそうな顔で、私たちにお見舞いを頼んだのか。
鞠莉「ひょっとして、私たちのせい、なのかも…。」
果南「……。」
別れ際の、どこか遠くを見るようなダイヤの表情が、頭から離れなかった。
鞠莉「ね、今、ダイヤは幸せなのかな…?」
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