34:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 19:39:22.13 ID:zsoczlY00
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果南「ほらダイヤ、保冷材。ちゃんと脇に挟むんだよ。」
鞠莉「あとtowelね!もう、昨日ちゃんと寝なかったの?」
寝付けなかった、と正直に言うと、2人は眉を下げて顔を見合わせていた。
果南「ねえダイヤ。最近何を悩んでるの?私、一生懸命考えたんだけど、わからなくて。
その、もし私たちが絡んだことだったら…。」
ダイヤ「わたくし、悩んでいることなどありませんわ。」
嘘だ。隠す気もない。
鞠莉「ダイヤ…!」
ダイヤ「……。」
果南「……とりあえず、今は体調第一、か。空き教室の鍵借りてるから、そこで休もう。歩ける?」
こくん、とうなずくと2人は腕を肩に回して立たせてくれた。自分で思っていたより重症らしい。
急に回り始めた視界を何とか落ち着かせ、ふらふらと教室に向かう。
ダイヤ「ここは…。」
鞠莉「わお、私たちが1年生の時の教室?」
果南「わ、わざとじゃないよ。貸してって言ったらここだっただけ。」
ぶっきらぼうに言う果南に少し吹き出してしまう。あの時の教室で、3人ぼっち。
こんなに心穏やかな時間は、ここ最近では初めてのことだった。
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