39:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 20:06:18.12 ID:zsoczlY00
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だんだんいつもの反応に戻りつつあるダイヤ。それを見て、油断したんだと思う。
それぞれの荷物を回収した私と果南は、ダイヤの豹変に、反応が一歩遅れた。
ダイヤ「あ、あ、ありません!!ありませんわ!!」
突如としてダイヤが叫び声を上げた。わたわたと手を動かし、あたりの床を探っている。
果南「え、だ、ダイヤどうしたのさ!」
ダイヤ「写真が、写真がありませんの!!どこかに落としたんじゃ…!あれがないと、わたくし…!」
普段のダイヤからは考えられない焦り様だった。思わず素っ頓狂な声が出てしまう。
鞠莉「しゃ、写真?何の?」
ダイヤ「……。」
ダイヤは突如として動きを止め、こちらを向いた。何かに耐えるような、それでいて諦めるような顔を見て、胸が苦しくなる。
鞠莉「だ、ダイヤ…?」
ダイヤ「屋上を探してきますわ。」
有無を言わせない口調で宣言すると、ダイヤは走り出して行ってしまった。
果南「なっ…!まだ雨も止んでないのに…!」
一瞬呆気にとられた果南も、慌てて後を追いかける。私も、さきほどの表情を振り払うように頭を振って、後を追う。
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