過去ログ - 麻子さんと世界における普遍的真実【ガルパンSS】
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名無しNIPPER
[saga]
2016/09/02(金) 00:20:43.55 ID:Krk4/ZLO0
このやり取りの間、ずっと後ろで真っ赤になってぷるぷると震えていたのがみほである。
「ええと、あの……西住殿?」
沙織、優花里、華と来て、当然次はみほの番ということになる。ところがその手には、当然あるべきもの──手渡すべきプレゼントに相当するもの──が握られていない。
(あれ……もしかして用意してないのかな、みぽりん?)
(でも、すごく悩んでいらっしゃったみたいですし、お忘れになることはないのでは)
(あわわ……西住殿の分もご用意すべきだったでしょうか……!)
不安げに囁きかわす3人をよそに、ついに拳を握ったみほが決然と前に出る。
「ま……麻子さんっ!」
「お、おう?」
あまりの力の入りようにビクッとなる麻子。
「わ、私からのプレゼントは……これですッッ!」
ぎゅううう〜っ。
「ふわっ……な、何だ!?」
進み出たみほは、真正面から思い切り、麻子に抱き付いていた。
突然の柔らかい感触に目を白黒させる麻子。
「わ、私いろいろ考えたんだけどなかなか麻子さんが喜んでくれるもの、思いつかなくて……それで、麻子さんが持ってないものは何かって考えたの。それで、」
「それで……?」
「わ、私が……麻子さんの、ママになりますっ!」
「……は?」
「……へ?」
その場にいたみほ以外の全員の目が点になる。
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