7: ◆mB0YkBUROE[sage saga]
2016/09/02(金) 16:58:31.17 ID:6ZZ8c9PUO
質問する時も直球な亜里沙。どうやら少し、オブラートに包む、という言葉を教えた方がいいかも知れない。でもこれが亜里沙の所でもあるんだよなぁ。というかどうやって誤魔化そうか、
「え、えーとそれは・・・」
目が泳ぐ私。じっと私を見つめる亜里沙。
8: ◆mB0YkBUROE[sage saga]
2016/09/02(金) 17:00:46.07 ID:6ZZ8c9PUO
「ふぇっ!?ななななんで急に!?」
「熱が出てないのに顔が赤くなったのならそういう事なのかと思いまして」
「うっ・・・、まあでも亜里沙は脈無しなんだよね・・・」
9: ◆mB0YkBUROE[sage saga]
2016/09/02(金) 17:01:21.87 ID:6ZZ8c9PUO
「確かに、初めから無理だと決めつけて諦める事はとても楽なことで、これ以上余計に傷付くこともないでしょう」
「ですが、ここで諦めてしまえば、今より良くなる事は絶対にありえないんです」
「それでもあなたは、雪穂は諦めてしまうのですか?」
10: ◆mB0YkBUROE[sage saga]
2016/09/02(金) 17:02:06.27 ID:6ZZ8c9PUO
私が言い終わるのと海未ちゃんが私の頬を叩くのはほぼ同時だった。
「それ以上自分を卑下するのはやめなさい!私とあなたは別人なのですから違って当然でしょう!」
11: ◆mB0YkBUROE[sage saga]
2016/09/02(金) 17:02:50.41 ID:6ZZ8c9PUO
突然聞こえる亜里沙の声。驚いて声がするほうを見ると、いつの間にかお姉ちゃんと亜里沙が戻ってきていた。
「雪穂の良い所はいっぱいある!だから・・・、だから自分をそんな風に言わないで!」
そんな事言われたら私には何も言えない。だって亜里沙の目が本当だって言ってるから。
12: ◆mB0YkBUROE[sage saga]
2016/09/02(金) 17:03:29.04 ID:6ZZ8c9PUO
「まあまあ海未ちゃん、そこは察してあげようよ」
「はあ・・・?」
にやにやしてるお姉ちゃんと、何がなにやらといった感じの海未ちゃん。フォローしてくれるのはありがたいけど、そのフォローの仕方はやめてほしかったな。亜里沙って変な所で鋭いし。
13: ◆mB0YkBUROE[sage saga]
2016/09/02(金) 17:04:18.47 ID:6ZZ8c9PUO
「まあまあ海未ちゃん、そこは察してあげようよ」
「はあ・・・?」
にやにやしてるお姉ちゃんと、何がなにやらといった感じの海未ちゃん。フォローしてくれるのはありがたいけど、そのフォローの仕方はやめてほしかったな。亜里沙って変な所で鋭いし。
14: ◆mB0YkBUROE[sage saga]
2016/09/02(金) 17:05:07.21 ID:6ZZ8c9PUO
>>13
すいませんミスりました
15: ◆mB0YkBUROE[sage saga]
2016/09/02(金) 17:05:58.15 ID:6ZZ8c9PUO
しかもここで当ててくる辺り、私の姉も無駄に鋭い。自分の事になると鈍感なくせに。この前絵里さんが頭抱えてたぞ、なんて姉への愚痴は置いといて、お姉ちゃんの予想は華麗にスルーし、
「そういえば亜里沙、穂むらの新作はどうだった?」
なんて話題を強引に変えようと試みる。しかし、
16: ◆mB0YkBUROE[sage saga]
2016/09/02(金) 17:06:51.23 ID:6ZZ8c9PUO
「どうしたのです?」
「私が好きなのは海未さんじゃなくて雪穂です!」
「・・・・・・・・・へっ?」
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