過去ログ - 19世紀末少年「鳥のように、空を」
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24: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/09/06(火) 21:42:36.09 ID:SIS0vfg30




「えと、君は……」

「ご……ごきげんよう」


先の笑い声もそうだったが、少女の声は活発そうな見た目とは裏腹に幼気で、何処となく落ち着きのなさを孕んでいる。そんな挨拶を受け、少年はただ恐々と会釈を返すことしかできなかった。


「私は本日、先刻の“お礼”と……“謝罪”に参りました」

「??」

「貴方は以前、父が喘息の発作で動けなくなったとき……私から貴方に対して大変な無礼を働いたにも関わらず、私に代わってお医者様を呼んで下さったではありませんか」

「……!」


「父を助けてくださったこと、感謝致します」

「そして、心からお詫び申し上げます……ごめんなさい」


その言葉を受け、少年はようやく彼女のことをはっきりと思い出した。







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