41:名無しNIPPER[saga]
2016/09/13(火) 22:55:02.33 ID:V1IL9qGd0
「なんでなんですか?」
「アズサは見たかしら、みほ達が一斉に倒れた所を」
「は、はい……西住隊長のお姉さんが大声で叫んだ途端、一番前に座っていた人達が皆同時に倒れました」
「そうね。そしてそこがポイントよ」
パチン、と指を鳴らしてアズサを指差すが、イマイチよく分かっていない様なので言葉を続ける。
「みほ達が倒れた時、後ろには私達だっていたの。なのに倒れたのはみほ達最前列にいた子達だけ……なんであのモンスターは直ぐにその場の全員を倒さなかったのかしら」
私の言葉を聞いてアズサは考え込む様に下を向いた後、ハッと顔を上げる。
「……出来なかった?」
「いい線衝いてるわよ。でも惜しい。答えは出来ない理由があった、ね」
「何か条件があるって事ですか?」
「それは──」
「接地面ですわ」
突然、背後から声がしてその場の全員の表情が一瞬で凍り付く。
私達は一斉に声のした方へ振り返る。
仄暗いフードコートの柱の影。
そこから現れたのは──。
「……ダージリン?」
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