過去ログ - 工藤忍と白雪姫のおまじない
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10: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:22:05.86 ID:sQoozybl0
とりあえず後輩ちゃんを連れて家に帰る。

事務所ではできない話か、それともプロデューサーさんには聞かれたくない話か。

どちらにせよ、泣いている状態で外にいさせるわけにもいかない。
以下略



11: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:22:53.27 ID:sQoozybl0
今日後輩ちゃんはプロデューサーと一緒にテレビ局へ収録に行ったらしい。

そしてとある大物芸能人の控室へ挨拶に行った時のこと。

プロデューサーに番組スタッフから声がかかり、ほんの少し席を外した時にホテルの場所と番号を教えられたのだという。
以下略



12: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:25:57.44 ID:sQoozybl0
「私、どうしよう……」

話し終えた途端、後輩ちゃんはまた肩を震わせて泣き出した。

どうしよう、と言っているがこの子はこのままだと今夜ホテルへ行くに違いない。
以下略



13: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:28:49.79 ID:sQoozybl0
その日の夜、私は事務所の更衣室で『白雪姫』のウワサについて考えていた。

後輩ちゃんはおまじないを実行するだろうか。

……しないだろう。
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14: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:30:02.53 ID:sQoozybl0
まず『白雪姫』に渡す報酬はリンゴじゃない。

『白雪姫』への報酬はお金だ。

殺しの依頼をする際には仲介人に多額のお金を渡す必要がある。
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15: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:32:47.06 ID:sQoozybl0
次に『白雪姫』は対象を呪い殺すのではない。

状況によって違う手段も取るが、『白雪姫』は狙撃銃による殺害がメインだ。

呪いが使えたらもちろん使っていただろうけど、残念ながら『白雪姫』はそこまで万能ではない。
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16: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:33:36.27 ID:sQoozybl0
そして何より間違えているのは。

私を憎む人はきっと多い。


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17: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:34:33.30 ID:sQoozybl0
上京したばかりの頃、私の生活は過酷だった。

特に金銭面で。

そんな生活を続けている中で、プロデューサーさんがある提案をしてきた。
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18: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:41:21.04 ID:sQoozybl0
次の日、私は仕事はないけど事務所に向かった。

プロデューサーさんに『白雪姫』への依頼料を聞くためだ。

いつもプロデューサーさん経由で依頼を受けていたから、依頼から実行まで自分だけで済ますのは今回が初めてで勝手がわからない。
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19: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:48:18.11 ID:sQoozybl0
「今回の報酬だ。依頼人は俺ということにしておいた」

「あ、あれ?仕事したの知ってたの?」

「当たり前だ。『白雪姫』はいまや表でもウワサになるくらいの有名人なんだぞ。『白雪姫』が仕事をしたかどうかはすぐ伝わってくる」
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20: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:50:04.57 ID:sQoozybl0
お金を払わなくていいというのなら、それに越したことはない。

大人しく帰ることにしてドアノブを掴んだ私に、背後からプロデューサーの声がした。

「忍。今までのことをすべて忘れて、まっとうなアイドルに戻る気はないか?」
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