過去ログ - 工藤忍と白雪姫のおまじない
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15: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:32:47.06 ID:sQoozybl0
次に『白雪姫』は対象を呪い殺すのではない。

状況によって違う手段も取るが、『白雪姫』は狙撃銃による殺害がメインだ。

呪いが使えたらもちろん使っていただろうけど、残念ながら『白雪姫』はそこまで万能ではない。
以下略



16: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:33:36.27 ID:sQoozybl0
そして何より間違えているのは。

私を憎む人はきっと多い。


以下略



17: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:34:33.30 ID:sQoozybl0
上京したばかりの頃、私の生活は過酷だった。

特に金銭面で。

そんな生活を続けている中で、プロデューサーさんがある提案をしてきた。
以下略



18: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:41:21.04 ID:sQoozybl0
次の日、私は仕事はないけど事務所に向かった。

プロデューサーさんに『白雪姫』への依頼料を聞くためだ。

いつもプロデューサーさん経由で依頼を受けていたから、依頼から実行まで自分だけで済ますのは今回が初めてで勝手がわからない。
以下略



19: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:48:18.11 ID:sQoozybl0
「今回の報酬だ。依頼人は俺ということにしておいた」

「あ、あれ?仕事したの知ってたの?」

「当たり前だ。『白雪姫』はいまや表でもウワサになるくらいの有名人なんだぞ。『白雪姫』が仕事をしたかどうかはすぐ伝わってくる」
以下略



20: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:50:04.57 ID:sQoozybl0
お金を払わなくていいというのなら、それに越したことはない。

大人しく帰ることにしてドアノブを掴んだ私に、背後からプロデューサーの声がした。

「忍。今までのことをすべて忘れて、まっとうなアイドルに戻る気はないか?」
以下略



21: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:52:53.67 ID:sQoozybl0
家に帰ると、玄関前で後輩ちゃんが待っていた。

申し訳なさそうな、ほっとした、暗く、不思議そうな、様々な感情の入り混じった表情をしている。

彼女の身に起きたことを考えれば、複雑な気持ちにもなるだろう。
以下略



22: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 23:08:50.92 ID:sQoozybl0
「ううん、それは仕方ないよ。それで?ホテルに行ったらどうなったの?」

「それがホテルの前にパトカーがいっぱいいて、私見つかるわけにもいかなかったから帰ったんです。これが約束破ったことになったらどうしようって思いながら」

「そしたらニュースであの人がこ、殺されたって話をしてて……」
以下略



23: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 23:09:53.31 ID:sQoozybl0
「あの、いろいろとありがとうございました」

別れ際、玄関で後輩ちゃんが頭を下げてくれる。

「ありがとう、って……。アタシなにもしてないよ?」
以下略



24: ◆8ozqV8dCI2[sage]
2016/09/04(日) 23:10:29.74 ID:sQoozybl0
ここまでです。


25:名無しNIPPER[sage]
2016/09/04(日) 23:27:57.72 ID:31cvCbG7o



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