6: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:03:26.61 ID:sQoozybl0
私は工藤忍、アイドルだ。
田舎に住んでいた私はアイドルになりたかったけど、親も含めて誰も応援してくれなかったから一人上京してアイドルをしている。
今思えば結構無茶なことしているけど、結果的にアイドルになれたんだからよかったと思っている。
7: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:07:19.64 ID:sQoozybl0
そうそう、初めは反対していた家族も、今では私がアイドルを続けることを応援してくれている。
初めは味方がいなかった私が、今は事務所のみんな、学校の友達、ファン、そして家族に支えられながらアイドルをしているんだから驚きだ。
こんなに嬉しいことはないし、とても有り難いことだと思う。
8: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:13:52.97 ID:sQoozybl0
放課後はそのまま仕事場へ直行。
今日は雑誌の撮影だった。
そして仕事を終えて事務所へ。
9: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:15:23.25 ID:sQoozybl0
考えていても埒が明かないので、近づいて聞いてみることにした。
「どうしたの?」
後ろから声をかけると後輩ちゃんはびくうっと体を震わせる。
10: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:22:05.86 ID:sQoozybl0
とりあえず後輩ちゃんを連れて家に帰る。
事務所ではできない話か、それともプロデューサーさんには聞かれたくない話か。
どちらにせよ、泣いている状態で外にいさせるわけにもいかない。
11: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:22:53.27 ID:sQoozybl0
今日後輩ちゃんはプロデューサーと一緒にテレビ局へ収録に行ったらしい。
そしてとある大物芸能人の控室へ挨拶に行った時のこと。
プロデューサーに番組スタッフから声がかかり、ほんの少し席を外した時にホテルの場所と番号を教えられたのだという。
12: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:25:57.44 ID:sQoozybl0
「私、どうしよう……」
話し終えた途端、後輩ちゃんはまた肩を震わせて泣き出した。
どうしよう、と言っているがこの子はこのままだと今夜ホテルへ行くに違いない。
13: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:28:49.79 ID:sQoozybl0
その日の夜、私は事務所の更衣室で『白雪姫』のウワサについて考えていた。
後輩ちゃんはおまじないを実行するだろうか。
……しないだろう。
14: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:30:02.53 ID:sQoozybl0
まず『白雪姫』に渡す報酬はリンゴじゃない。
『白雪姫』への報酬はお金だ。
殺しの依頼をする際には仲介人に多額のお金を渡す必要がある。
15: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2016/09/04(日) 22:32:47.06 ID:sQoozybl0
次に『白雪姫』は対象を呪い殺すのではない。
状況によって違う手段も取るが、『白雪姫』は狙撃銃による殺害がメインだ。
呪いが使えたらもちろん使っていただろうけど、残念ながら『白雪姫』はそこまで万能ではない。
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