10:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/05(月) 21:37:26.98 ID:cg5/hhIq0
「あなたの最期のお願いを……まゆが断れるはずないじゃないですかぁ……」
やせ細った身体で、まゆの頭を撫でてくれたあなたからは、いつものタバコの匂いではなく、どこか無機質な消毒液の匂いしかしませんでした。
「まゆは……あなたと一緒に居たかったんです……」
例え、この命を絶ってしまったとしても、あなたと一緒に居る事だけがまゆにとっての幸せだったのですから。
「まゆは……まゆは……!」
その時、強い風が屋上を通り抜けていきました。
「あ……」
ふと、手元に目をやると、タバコは完全に灰になっていました。
「もう……行ってしまったんですね」
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