69: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 05:46:00.19 ID:bKiWKF0C0
みほ「実際に軍を率いるエリカさんが勝てると言えば、他の人たちもそちらに傾くでしょう。逆に、負けるとエリカさんに言われてしまえば、澤さんも降伏を決意すると思います」
杏「つまり、今度は逸見ちゃんの腹積もりを確認しにいかなくっちゃならないといけない、ってことだ」
みほ「はい。できれば、なるべく目立たないようにいきたいのですが……」
70: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 05:46:35.34 ID:bKiWKF0C0
降伏派文官「角谷杏どの。あなたはカチューシャについてどのように考えるのですか?」
杏「んー、そうだね、漢王朝を私物化して、天下を乗っ取ろうとする悪者、かな」
降伏派文官「ですが、王朝とはいずれ命運が尽きて滅びるもの。それはすでに漢の命脈が尽き、カチューシャこそ次の支配者ということではないですか?」
71: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 05:47:03.20 ID:bKiWKF0C0
降伏派文官「会長殿、それでは実際にカチューシャと戦ったとして、勝機はあるのですか」
杏「まあ、あると思うよ?」
降伏派文官「ほう。しかし、カチューシャ軍は20万。それに降伏した荊州兵を加え、水軍も手に入れています。さらに食料は天高く積み上がり、兵は歴戦。これに勝てるとは、到底思えませぬが」
72: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 05:47:37.58 ID:bKiWKF0C0
まほ「素晴らしい弁舌ね。降伏派がひっきりなしに論戦に赴いているというのに、その全てをああして言い負かしている」
みほ「おかげで、建業の目は会長に集中してる……。これなら、目立たずに柴桑に向かえるね」
まほ「ええ、その通りね」
73: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 05:48:05.87 ID:bKiWKF0C0
――江東水軍本拠地・柴桑――
エリカ「隊長!それと……そちらが」
まほ「ああ……妹のみほだ」
74: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 05:48:33.79 ID:bKiWKF0C0
エリカ「はっきり言わせてもらうけどね、私はカチューシャ軍と戦うつもりはないの。私の江東水軍が健在だったら、交渉に持ち込んでほどほどの所で講和を結ぶことだって十分にできるわ。それには、大洗軍がいると邪魔なのよ」
みほ「…………」イラッ
エリカ「ふん、悪運だけが取り柄の弱小は震えて縮こまってるのがお似合いよ」
75: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 05:49:07.43 ID:bKiWKF0C0
エリカ「……な、なによその顔。なにか文句でもあるわけ?」
みほ「エリカさんの言いたいことはわかりました。それじゃ、今度は私の言葉を聞いてくれますか?」ギュッ
エリカ「わ、わかったわよ。わかったから少し離れなさいよ」
76: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 05:49:33.31 ID:bKiWKF0C0
みほ「ふうっ。説得完了です♪」
エリカ「あ、あへぇぇぇ……」
まほ「これは説得じゃない」
77: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 05:50:03.49 ID:bKiWKF0C0
エリカ「そう……失礼したわね。疲れてるのかしら……」
みほ「お仕事のし過ぎは体に悪いですよ?……それで、カチューシャ軍への対応を決める会議のことなんですが」
エリカ「カチューシャ軍!?決まってるじゃない!私の江東水軍があんな奴らに後れを取ることなんてありえないわ!大洗軍も同盟を結ぶ以上は、全力で戦うのよ!いいわね!?」
78: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 05:50:38.43 ID:bKiWKF0C0
まほ「どこであんな技を身につけたの」
みほ「しばらく住んでた村で、ちょっとね。普通はあんなにうまくかからないんだけど、特別かかりやすい人だったみたい」
79: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 05:51:19.16 ID:bKiWKF0C0
――江東・建業――
降伏派文官「ですから!カチューシャ軍は圧倒的な数の上、水軍まで手に入れました!これと戦うのは愚かな行いです!」
抗戦派武官「何を!戦いもせずに屈することなどできるか!」
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