83: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 05:55:32.38 ID:bKiWKF0C0
梓「これより、私の決断を伝えます!」
小梅「…………」
まほ「…………」
84: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 05:56:01.48 ID:bKiWKF0C0
エリカ「私の江東水軍に任せなさい!大洗軍と協力して、カチューシャ軍なんて全部長江に沈めてやるわ!」
杏(しっかし、逸見ちゃんも降伏派、って聞いてたんだけどな……いったい、うちの軍師様はどんな手を使ったんだか……なにはともあれ、これで首の皮一枚つながったかぁ)
85: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 05:56:30.75 ID:bKiWKF0C0
――荊州・カチューシャ軍本陣――
カチューシャ「さあ、準備は整ったわ!20万の大軍、圧倒的な艦隊……これぞ、真のカチューシャ戦術よ!見てなさい!江東の身の程知らず達を、このカチューシャの前に跪かせてやるんだから!全軍、前進開始!ウラー!!」
カチューシャ、ウラー!
86: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 05:56:58.45 ID:bKiWKF0C0
みほ「次回、ガールズ&パンツァー『激戦です!』」
87: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 05:58:00.61 ID:bKiWKF0C0
時は漢の建安5年。
圧倒的な戦力をもって荊州を降伏させたカチューシャ軍は、江東をも一飲みにすべく、大船団をもって前進を開始。江東軍も、都督の逸見エリカ率いる船団を迎撃に出し、今ここにかの「赤壁の戦い」の戦端が開かれようとしておりました。
『激戦です!』
88: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 05:58:30.41 ID:bKiWKF0C0
――カチューシャ軍総旗艦――
カチューシャ「いい風じゃない!やっぱり、天もカチューシャの覇道を望んでいるのね!」
ノンナ「荊州の兵によれば、この時期は毎年北から南に向かう風が続く、とのことです。カチューシャ」
89: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 05:59:02.57 ID:bKiWKF0C0
アリサ「ちょっとちょっと!どうなってるのよ!ここで流れが変わるなんて、聞いてないわよ!」
荊州兵「どうしますか?湖に入ってしまったみたいですけど……」
アリサ(全く、なんてことなの!『長江のことならお任せください!』なんて言った手前、『江東水軍のせいで、港の周囲以外のことは調べられていません』なんて絶対に言えないじゃない!)
90: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 05:59:33.65 ID:bKiWKF0C0
小梅「エリカさん、敵は予想通りに洞庭湖に迷い込んだそうです」
エリカ「ふん。やっぱりね。長江の流れはあいつらが思うほど単純なものじゃない。無数の支流や流れの変化があるのよ。それを利用すれば、こうしてショートカットして、敵のすぐそばまで気づかれずに近寄れるわ」
小梅「はい。私たち江東水軍なら、たとえ霧や夜の闇の中でも、隊列を組んで自由自在に進むことができますから」
91: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 06:00:01.06 ID:bKiWKF0C0
荊州兵「て、敵襲です!」
アリサ「なんですって!流れに逆らって進むしかないはずなのに、なんでそんなに早いのよ!」
荊州兵「敵、大型艦を先頭に隊列を組んで向かってきます!」
92: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 06:00:33.20 ID:bKiWKF0C0
アリサ「ガッデム!なんであんなに統率のとれた動きができるのよ!船でうちの陸軍より隊列が整ってるって、いったいどういうことよ!」
荊州兵「大型艦が攻撃を吸収している間に、速度に優れた小型船がこっちの船を取り囲んで沈めてくる……すごい練度ですね」
アリサ「敵を褒めてる場合!?とにかく数はこっちの方が多いんだから、手近な目標に向かって撃って撃って撃ちまくりなさい!」
93: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 06:01:28.02 ID:bKiWKF0C0
小梅「エリカさん!旗艦がこんなに前に出たら危険です!」
エリカ「何言ってんの!江東水軍は徹底的に戦うんだから!一番性能のいい私の船が前に出るのは当然でしょ!」
江東兵「敵艦隊、隊列が乱れています。どうしますか?」
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