190:名無しNIPPER[saga]
2016/09/13(火) 23:48:26.30 ID:ktrUN1VI0
加藤「頼む……ハァッ……そのまま……ハァッ」
だが、消えていたはずの仏像の顔が、逆再生のような状態で元に戻っていった。
加藤「これも……駄目なのか……」
拘束されていた仏像が、手に持った剣を器用に動かし光るワイヤーを切った。
仏像が自由になった腕で再び灯篭を動かす。
灯篭から出たレーザーは、加藤さんの体をゆっくりと薙いでいた。
凛「あ……」
加藤「うァ…………、あゆ……、む…………すま……な…………」
加藤さんの体に線が入った。
その線から赤い液体が溢れ出して、加藤さんの体はズレるように半分となり、地面に落ちた。
凛「う、あ、あ…………」
仏像が動き出す。
私のほうを見ながら動き出す。
明らかに私の事を気付いている。
透明になっているはずなのに気がついている。
凛「はぁっ! はぁっ!」
心臓の鼓動が激しい。
仏像が腕を動かす寸前に、私は後方に跳躍した。
私のいた場所には、加藤さんの命を奪ったあのレーザーが地面をえぐっている。
凛「うあ、あああああああ!」
私はもう一度後方に跳躍し、この場から全力で逃げ出した。
1002Res/774.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。