4:名無しNIPPER[saga]
2016/09/06(火) 23:27:09.64 ID:s8sVkNev0
こんな事でなんで……と思ったその時、男の子が手を上げて叫んだ。
「あったーーーー!」
男の子に視線が集まる。
「あったよお姉ちゃん!」
私に向かって、小さな部品を見せる男の子。
凛「そっか、よかったね」
「うん! ありがとうお姉ちゃん!」
私と男の子のやりとりをぽかんとした顔で見ている警察官。
「あの、坊や、君はこの人に何かされたんじゃないのかな?」
「え? お姉ちゃんは僕のネジを踏まないように止まっていてくれたんだよ」
「え……」
「僕、おもちゃを落としちゃって、ネジがどこかにいちゃったんだけど、今見つかったんだ。お姉ちゃんが踏まないように立ち止まっていてくれたおかげだよ!」
「……」
「お姉ちゃんありがとう! バイバイ!」
そう言って手を振って去っていく男の子。
苦笑いをしながら手を振ってあげて、この場に残ったのは顔を青くした警察官と私。
さっきまで集まっていたギャラリーはいつの間にかいなくなっていた。
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