41:名無しNIPPER[saga]
2016/09/08(木) 00:23:04.11 ID:eYxaThCG0
  
 消えてしまった。 
  
 でも、お先って言っていた。 
  
 それなら、もしかして……。 
  
 ある可能性を考えていると、私の耳に叫び声が聞こえてくる。 
  
 「おいッ! おいッ加藤ッ!! 起きろッ!!」 
  
 その声に視線を向けると、黒いスーツの人が倒れている人に向かって呼びかけ続けていた。 
  
 私はそれを見て二人に近づいて息を呑んだ。 
  
 倒れている人は血にまみれて、目には生気が無い。 
  
 顔も真っ白で明らかに手遅れだ。 
  
 これもさっきの宇宙人にやられてしまったんだろう……。 
  
 私は顔を顰めて倒れている人を見る。 
  
 すると、黒いスーツの人にも異変が起きていた。 
  
 少年と同じように頭が無くなって、体もなくなり始めている。 
  
 凛「……さっきと同じ?」 
  
 これは、まさか。 
  
 何も分かっていなかった。 
  
 だけど、直感的に理解できた。 
  
 凛「戻って、いるの?」 
  
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