431:名無しNIPPER[saga]
2016/10/01(土) 04:42:47.03 ID:0t1AvvZr0
距離が少し空き、私はもう一度剣を構える。
アイツの動きは見ることが出来た。
だけど、あの動きを真似る事が出来るのか。
……多分できない。
勘だけど、アイツは何度も何度も戦って、戦いの中で自分の動きを完成させていったんだ。
自分の体がどうすればどう動くかって事を全部理解している感じ。
そして、敵の動きに合わせて、自分がどう動けば敵に攻撃を当てられるかという事を理解している。
戦いの中で作り出した動き……技術っていうのかな……。
目の前のコイツは私の何倍も何十倍もの戦いの中で技術を磨き、敵を倒すためだけの技術を身につけたんだ……。
……私には経験が足りない。
コイツの動きを見て、自分でコイツの動きを模倣できるかと考えて無理だと判断してしまう。
もっと戦いを経験できていれば……。
凛「うぐぅ!」
また敵の攻撃を受けてしまう。
避けられない、防げない、私の隙を付かれて当てられる。
地に両手を付きながら、私はスーツが限界を向かえる音を聞いた。
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