449:名無しNIPPER[saga]
2016/10/01(土) 20:37:12.87 ID:0t1AvvZr0
凛「それじゃ、さよなら……「待って!」 ……何?」
未央が立ち去ろうとした私の服を掴んでいる。
未央「……最後にさ、一緒に踊らない?」
未央は私を見つめながら踊りたいと言う、返答に困る私だったが、卯月も私の手を握りぽつりと呟く。
卯月「はい……最後に、私たちと踊ってくれませんか?」
二人とも寂しそうな顔をしてるけど、多分これをけじめにするつもりなんだ。
私は二人のお願いに、頷くことで答えた。
それを見て二人ともまた笑ってくれた。
私が引き込まれた笑顔とはちょっと違う寂しそうな笑顔。
私は二人の手を取り、少しだけ移動する。
私が真ん中、卯月が左、未央は右。
私が踊れるのはこの前のライブで目に焼き付けたあのダンス。
昨日の戦いで、戦いの最中に舞ったあのダンスだけ。
私たちは日が沈むまで踊り続けた。
信じられないくらいに息が合い、3人全員の調和が完全に取れたダンスだった。
いつまでも踊っていたいと思ったけど、日が沈むと共に誰がいう事もなく自然に終わる。
未央「……うん! やっぱり思ったとおり私達の相性は最高だったね!」
卯月「……ですね。初めて合わせてこんなに完璧に合うなんて……」
私は二人に向かい合っている。
凛「……楽しかったよ」
ありのままに感じたことを一言だけ。
これ以上は言わない。二人に希望を持たせるようなことはもう言わない。
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