55:名無しNIPPER[saga]
2016/09/08(木) 23:41:31.09 ID:eYxaThCG0
……本当に勘弁してほしい。
……今は情報がほしいというのに。
口を挟んでも、この場を取り成す事が出来るわけも無いし言い争いが終わるまでまとうと思っていたら、どんどんヒートアップしていく。
そんな中、背の高いもう一人の男が、少年に問いかけ始めた。
「計ちゃん、少しそいつと話させて貰えっかな?」
「あ? ああ……」
「ありがとう……なあ、おまえさ」
「何?」
「何でそんなに色々知ってるのに最初から説明しなかったんだ?」
「!」
「おまえが説明してくれていれば……あんな恐ろしい奴を狩りに行かされるって分かってれば……さっき死んだ人たちだって逃げることも出来たはずだ」
「……」
少年は冷たい目をして背の高い男を見ている。
「……そーいやそーだ」
「なんで? どーして教えてくれなかったの?」
続くように黒スーツの人と女の子が少年に問いかけた。
「答えろ……」
「なんでもっと早く教えなかった?」
「答えろ、こら!!」
少年の態度に何かを感じたのか、背の高い男は徐々に声を荒げて少年に近づく。
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