555:名無しNIPPER[saga]
2016/10/08(土) 06:04:22.42 ID:WoG/bsx80
あれからさらに2週間ほど経つ。
それでも私たちはガンツに呼ばれることもなく時間だけが経過していった。
最初のうちは未央と卯月もガンツにいつ呼ばれるかと注意していたようだけど、もう二人とも呼ばれることが無いと思っているのか、当初の緊張感はすでになくなっていた。
そして、最近仕事終わりの二人が私の家に立ち寄ってお喋りをして帰るというサイクルが出来上がっていた。
仕事終わりなので少し遅い時間、二人とも親に怒られないのかと心配したけど、うまく言っているみたいだ。
私は二人と話しているときに転送があるかもしれないと、最初のうちは緊張をしていたが、ここまで長く空いてしまい少し緊張が抜けてしまっているのを自分でも感じている。
そのせいか最近はガンツの話はほとんどしていない。
そして、二人の仕事の話を聞くのが私の密かな楽しみになっている。
二人の仕事仲間はものすごく個性的な人たちが多くて、話を聞いているだけでも飽きることが無い。
アイドルなんだから個性が無いと勤まらないとは思うけど、話を聞いていると本当に大丈夫なのかと心配するくらいの性格の人、行動をする人がひしめいているみたいだ。
そして今日は二人が所属する346プロのアイドルの話ではなく、別のプロダクションのアイドルの話を聞いている。
未央「聞いてよしぶりん! 私達、昨日レイちんと一緒の現場で撮影をしたんだよ!」
凛「レイちん?」
卯月「レイカちゃんですよ。グラビアアイドルで……ほら、凛ちゃんもあの時見ているはずですよ?」
未央「そうそう、レイちんも私たちと同じであの部屋に行っちゃってたんだよねぇ」
二人はもうガンツの部屋のことを話題にしても特におびえるようなことは無い。
時間も経って余裕ができたみたいだ。
凛「……あぁ、そういえば女の人いたね。あの人もアイドルだったんだ」
卯月「私たちのプロダクションでは無いんですけど、トップアイドルの一人ですよ」
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