557:名無しNIPPER[saga]
2016/10/08(土) 06:05:31.94 ID:WoG/bsx80
二人が帰って夜寝る寸前、私はベットに横になって天井を見つめていた。
思うことは最近の自分のこと。
凛「……最近、ガンツのことが頭から抜けてる時多いかも」
前まで、毎日狩りに行っていたときは、ガンツのことだけを考えて、殺し合いを楽しんで日々を過ごしていた。
だけど、最近はあの二人とお喋りをして、あの二人の話すことが楽しくて、ガンツのことを考えることのほうが少なくなっている。
前までは簡単な狩りが続いて、満足感が得られない状態が数日続いただけで、戦いをしたくて、何かを殺したくてたまらなかったのに、最近はそんな事もなくなっている。
この3週間、まったく戦いをしていないし、殺しもしていないのに、私はいたって平静な状態だ。
まるで昔の自分に戻ったような気分、何の目標も無くて、日々を無駄に過ごしていたあの頃に。
その心境の変化の原因は分かっていた。
凛「未央と卯月……二人と毎日会って話しているからかな……」
前もそうだった。
二人と一緒に居るときはガンツのことを忘れることができた。
最近は毎日一緒に居るし、話しているから、こんな状態になっているんだろう。
凛「嫌じゃないんだけど……私のやるべきことは、宇宙人を狩りつくすことだし……」
ガンツのことを忘れて二人と話すことは嫌じゃない、むしろ楽しい。
だけど、私のやるべきことは宇宙人を皆殺しにすること。
瞼を閉じて考える。
私の心の中で、二人とガンツの狩りを天秤にかけてどちらが大事なのかを考えていた。
だけど、答えは出なかった。
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