641:名無しNIPPER[saga]
2016/10/12(水) 02:07:25.20 ID:7XPbvnAh0
この付近で一番高いビルの屋上。
雲の切れ間から月明かりが覗き、屋上のへりに腰をかけ空を見上げる黒服が居た。
その黒服に背後から声がかかる。
玄野「……アキラ……か?」
その声に黒服は振り返り、声の主を見て眉を動かす。
アキラ「……アニキ……生きてたのか」
二人とも似た顔立ち。
それもそのはず、二人は兄弟であるが、今は敵同士。
玄野「やッぱり……お前、アキラなのか……」
アキラ「……」
玄野は片手に持った銃を下ろして黒服に近づく。
黒服は玄野から視線を外し、再び夜空を見上げて天を仰いでいた。
玄野「……」
アキラ「……」
しばし無言の時間が訪れる。
その沈黙を破ったのはアキラのほうだった。
アキラ「……アンタ、何であの黒い奴等の仲間になっちまッてんだよ……」
玄野「そりゃ俺のセリフだ……お前、何であの黒服たちと……」
アキラ「……俺の話を聞いたら、アニキの話も聞かせてくれるか?」
玄野「……ああ」
顔だけを動かして玄野を見てアキラは語り始めた。
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