660:名無しNIPPER[saga]
2016/10/16(日) 03:01:48.82 ID:fUobq94g0
疲れた表情をしながらアキラは玄野に切り出す。
アキラ「もう色々と疲れた、殺せよ」
玄野「なッ!? 何を言ッてんだよ!?」
アキラ「……俺はさ、昔から自分は神に愛されている人間なんだって思ってた。勉強もスポーツも何でもできたし、今までの人生何一つ失敗することなんてなく今までやってきていた」
アキラ「神に愛された、善の側の人間だって思っていたけど……俺は化け物になっちまった。人を食って生きていかないといけない化け物に」
アキラ「それを受け入れてしまった自分も、これから人を殺して生きて行かなくならない運命も全部嫌なんだ。だからさ、頼むよ、アンタが俺を殺してくれよ……」
玄野「……できるワケねーだろ」
アキラの言葉を拒否する玄野。
玄野「お前は俺の弟なんだぞ……殺せるワケねーだろ……」
アキラ「……アンタ、何か変わったな」
少し以前の玄野なら少しは迷ったがそのまま撃ってアキラを殺したのかもしれない。
だが、今の玄野は大事な存在を見つけ、以前のような自分が一番大切で他人のことなどどうでもいいという思考はしなくなっていた。
それと共に、ガンツの部屋から生き残る為に、玄野はある男を手本に行動するようになっていた。
その男ならどうするか、どう行動するかを考え行動しているうちに、玄野の思考も変わっていった。
手本の男、加藤のような思考に変わっていっていた。
1002Res/774.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。