663:名無しNIPPER[saga]
2016/10/16(日) 03:04:23.89 ID:fUobq94g0
アキラは玄野に銃弾を撃ちこむ為、引き金を引いた。
玄野「ッ、グァ!?」
その弾丸は玄野の銃を持っていないほうの肩を貫き、玄野は大きくよろめいて蹈鞴を踏む。
玄野は銃弾を撃ちこまれて目の色が変わる。
その目には死ぬわけにはいかないと、俺は戻るんだという意思が込められていた。
玄野「う、アアアアア!!」
玄野はよろめきながらもアキラに銃を向け、
その引き金を引いた。
それを見たアキラは数歩下がって屋上のへりに立つ。
玄野「あ……」
アキラはすぐに訪れるであろう自分の死を受け入れながら笑って玄野に言った。
アキラ「ありがとな、アニキ」
そのままアキラは身を宙に投げ、屋上から、玄野の視界から消えた。
その少し遅れて聞えた破裂音。
玄野は屋上から身を乗り出し下を見るが、そこには何も無かった。
夜の闇に阻まれ、玄野の視界には何も写す事はなかった。
玄野「アキ……ラ……」
玄野「うァアアアアアァァァァァアッッ!!」
玄野は目から涙を零しながらその場で叫び続けた。
転送されるまでの間ずっと。
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