786:名無しNIPPER[saga]
2016/10/30(日) 22:15:36.44 ID:TVHafHan0
凛「二人とも見てもらってわかったと思うけど、スーツの力でボールを投げたり叩いたりすると簡単に壊れるから、次はなるべく壊さないようにキャッチボールを行うよ」
今度はもう少し早く未央にボールを投げる。
未央「うわっと!? こ、壊さないようにって、強く投げなければいいんじゃないの?」
ボールを受け取って首をかしげながら聞いてくる未央。
凛「駄目。最終的には全力で投げて、そのボールを壊さないようにキャッチを繰り返せるようにするつもりだから」
卯月「全力、ですか?」
凛「そうだよ」
もう一つのボールを拾って卯月に投げる。
卯月がキャッチして二人ともボールを手にしたら、それを私に投げてもらうようにお願いする。
凛「試しに私に全力でボールを投げてみて」
未央「え……多分メチャクチャ早いボールになっちゃうよ?」
スーツの力がどれくらい身体能力を上昇させるかを訓練を始めて理解した未央が言う。
確かに、時速300キロくらいは軽く出るボールになるだろう。
至近距離でそのスピードのボールを投げられたら、流石に反応ができない時もありそうだけど、スーツを着ているしぶつかっても特に問題は無い。
未央は投げる事に躊躇っているが、もう一度お願いすると、野球のピッチャーのような投げ方で私に投げてくれた。
球は超剛速球、多分300キロは超えている。
凛「ふっ!」
放たれたボールは私の身体を当たらないように飛んでいくボールだったが、手を伸ばしてボールを掴み、身体を何度も回転させて威力を殺し、二人にキャッチした無傷のボールを見せる。
凛「こんな感じかな。やり方は色々あるから、二人とも壊れないようなボールの取り方を考えてみてよ」
未央「……」
卯月「……」
無言でとんでもないようなものを見る眼で私を見る二人。
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