899:名無しNIPPER[saga]
2016/11/09(水) 01:13:25.19 ID:lmlOq5dm0
「うッお!? な、なんだあの人……」
「か、格闘選手?」
そのまま、風は残りの敵を同じように一般人を助けながら一人で蹂躙し始める。
「す、すげぇ……」
「あ、ありえねぇ……」
目にも止まらぬ動きの風に新人4人はただ見続けるだけ。
気がつけば最後の一匹が、風の拳で吹き飛ばされて、きりもみ状態で飛んでいき、ビルに叩きつけられて近づいてきていた敵は全滅した。
同時に玄野達も、付近にいた敵を全て倒し、この場には助けられた一般人と、ガンツチームだけが残る。
助け出した一般人に感謝される玄野や風。
その風の姿を見ていた子供は、瞬きもせずに輝く眼で見続けて、手に持ったスケッチブックを握り締めていた。
いつも想像していた正義の味方が、スケッチブックに描いていつも自分を守ってほしいと考えていたヒーローが現実に現れたのだと考える。
子供は抱きかかえていた稲葉の手を抜け出し、風に向かって走り出し、風の太い足を抱きしめ、
「きんにくらいだー!! ほんもののきんにくらいだー!!」
自分のヒーローに無邪気な笑顔を見せた。
風「…………」
風は相変わらずに困った雰囲気を見せているが、満更でもなさそうな表情をしていた。
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