963:名無しNIPPER[saga]
2016/11/13(日) 16:46:16.30 ID:mvxo5hdO0
太陽のごとき光源と熱量、数十メートル巻き込む炎の嵐が全てを飲み込みながら天を貫くように立ち昇る。
吉川の仲間の二人は一瞬で飲み込まれ、蒸発した。
一人だけ吉川の叫びに反応し、いち早く逃げ出したZガンを持った男も足が炎に巻き込まれ、その足は蒸発しその場に崩れ落ちた。
その男を助けようと炎の範囲外に逃れたいた吉川は動こうとするが、男のスーツはすでに限界を向かえており、男はそのまま炎に巻かれ全身が炭化し死亡した。
吉川「くッ……くッそォおおおァァァ!!」
それを目にした吉川は、その場でひざまづき地面を殴りつける。
仲間たちの無残な最期を目にし、無力感に打ちひしがれ、ただただ地面を殴り続けていた。
その傍で和泉は自分の心臓の音を聞きながら、激しく脈打つ心臓を押さえるように歓喜の笑みを見せている。
和泉(俺が……俺が殺った……!!)
子供が親におもちゃを買い与えられて喜ぶような純粋な喜びを和泉は感じる。
ただ嬉しかった。恐らくは今までのミッションの中で一番に強い敵。そんな敵を自分の手で葬った。
先ほどまで自分よりも上かと感じていた男は蹲り嘆いている。
和泉の中にあった劣等感が煙のように消え去っていく。
やはり、自分が一番優秀で誰よりも強い。
和泉(そうだ……俺はあの女よりも、誰よりも、強…………)
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