964:名無しNIPPER[saga]
2016/11/13(日) 16:47:08.18 ID:mvxo5hdO0
和泉は感じた。
目の前に煌々と燃え上がる炎の嵐の中に何かがいる事を。
その何かは、徐々に形を作り出し、炎の中から現れ始める。
炎の嵐の中から現れたのは、人型の炎。
炎は恐ろしい熱量を発し、周囲の空間を歪ませている。
先ほどの炎弾や、今巻き起こっている嵐よりも高熱だと分かる人型の炎。
その存在は腕を組んで、空中をすべるように近づいてくる。
吉川もその存在に気付き、一瞬だけ呆然とするが、すぐにその存在を睨みつけて剣を構える。
その存在が先ほどの大男だという事を看破し、吉川は剣を人型の炎に振るった……が。
吉川「なん……だと……」
吉川が振るった剣は、炎に届いたと同時に蒸発しその剣先は失われていた。
人型の炎は吉川の攻撃を全く意に介さない様子で、和泉と吉川に告げた。
「ここからが本番だ。かかってこいハンター」
戦場に降り注ぐ雨は炎によって蒸発し、その熱と蒸発した雨は蒸気となり上空の真っ黒な雲を大きく成長させ、戦場の空は真っ黒な雷雲となり雨と雷を生み出し始める。
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