983:名無しNIPPER[saga]
2016/11/14(月) 01:58:22.93 ID:/wwqY5m20
それは巨大な水の固まり。
空中に数メートルの大きさの水が浮かび、その下に二人の人間が手を伸ばし自分を見ている。
坂田「出来たッ!!」
桜井「師匠ッ!!」
その巨大な水弾は炎人間に投げつけられ、迫り来る水弾を見て炎人間は全力で回避を試みる。
降りしきる程度の雨ならば今の状態でもこの炎の状態を保っていられる。
だが、あの量の水の直撃を食らえば、僅かな間、炎の状態は解除される。
その時、自分にはハンター共の攻撃が届いてしまう。
この至近距離に得体の知れない閃光を放つハンターと、片足を捥がれたがまだ戦意を失っていないハンターが残っている。
今この水弾を喰らうのは絶対にまずい。
そう考えた炎人間は、先ほどと同じように地面に潜り込もうと動こうとした。
坂田と桜井が撃ちだした水弾の速度は遅い。
炎人間はそれを回避できたはずだった。
後方から超高速で迫る水の固まりさえなければ。
「なッ!? ごぽッ……」
炎人間は自分に大量の水が撃ち込まれた事に気付く。
まだ視線の先には巨大な水弾が残っているのにどこからこの水がやってきたかと思う前に、
大量の水によって炎の状態を強制的に解除させられた大男に、3方からそれぞれ剣閃が襲い掛かった。
下段から吉川の切り上げる斬撃が大男の腕を飛ばした。
背後から加蓮がハードスーツの肘に当たる部分にある刃で男の胴体を切断する。
そして水の塊と共に突っ込んできた凛が、左手の大剣で大男の首を切断した。
「ぐはッ……」
大男の首が吹き飛ぶが、吹き飛ばされながらも大男は炎の状態に移行しようと全身を燃え上がらせようとした。
だが、そこに坂田と桜井の水弾が着弾し、大男は炎化することが敵わず、その首を、胴体を水に濡れた地面に落とし、死に至った。
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