過去ログ - モバP「白菊ほたると一輪の笑顔」
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23: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/09/07(水) 13:17:23.30 ID:QSjMH8mi0
事務所に戻る。
ある意味、今日のメインイベントはこれからだ。ほたるちゃんと小会議室を訪れる。彼女は首を傾げたが、素直についてきてくれた。
ノックするとドアの先から「どうぞー」と声がした。俺はスマホを取り出し連絡するふりをして、ほたるちゃんに先に入るよう促す。ドアを開くとクラッカーが鳴り響いた。
「ほたるちゃん、お誕生日おめでとー!!」
驚いたのか、ほたるちゃんは言葉を失ったままこちらを振り返った。どうやら混乱しているらしい。
「おめでとう。ほら、中に入ろう」
小会議室には時間の都合のついた十人ほどのアイドルと、ちひろさんが集まってくれた。くっつけた長机の上にはホールケーキと料理が並んでいる。ホワイトボードには「ほたるちゃんお誕生日おめでとう」とカラフルに書かれ、壁にはささやかな飾り付けが施されていた。
小会議室に誕生日パーティー会場ができあがった。ほたるちゃんは涙を浮かべながら言う。
「あの……私、こうして誕生日を祝ってもらったことなくて……ありがとうございます」
そんな言葉でパーティーは始まった。みんながプレゼントを渡して、料理を食べながら騒いで、気がつけば、ほたるちゃんは自然に笑顔になっていた。
「そういえばほたる、プロデューサーからはなにをもらったの?」
しばらくして、少し落ち着いてきたあたりで渋谷さんはそう訊ねた。ほたるちゃんにみんなの視線が集まり、急に静かになる。
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