過去ログ - 緒方智絵里「お茶とお菓子と妖精さんと」
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24: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/09/07(水) 19:49:20.67 ID:9SBqwW9h0

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 ……それから、三十分ほど経っただろうか。

 机の上には紅茶の入ったカップが二つと、残り少しになった手作りクッキー。
 その間に話していたのは、最近の仕事やプライベートで気になっていることなんかを少々。


「それで今度の舞台、私、妖精さんの役を頂いて――」

 嬉しそうに話しながら何気なく時計に目をやった時、智絵里の顔がしゅんと曇った。

「あっ……もう、こんな時間なんですね」

 名残惜しそうに呟く彼女につられて視線をやれば、
 確かに針が指示す時刻は、随分と遅い時間である。


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