過去ログ - 緒方智絵里「お茶とお菓子と妖精さんと」
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◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/09/07(水) 19:53:55.95 ID:9SBqwW9h0
「それで智絵里はどうなんだい?
君さえ嫌じゃないのなら、送って行ってあげたいと思ってるんだけど」
俺からの再度の問いかけに、智絵里が椅子から、弾かれたように立ち上がる。
そうして自分の横に置いていた、小さな手荷物をギュッと抱きしめ、
「あ、あの! よろしくお願いしますっ!」
……まるであいさつ回りの時のような、勢いのある深いお辞儀。
そうしてゆっくりと上げたその顔は、今日一番の赤さであった。
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