過去ログ - 【モバマス】ダイアモンドとペルセウス
1- 20
1: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/09/07(水) 20:44:53.66 ID:nTx8YGos0
「友紀さんは、何故この曲を選んだのですか?」

「キャッツの応援歌とか……カバーでは、そういうものを歌うのかと思っていました」

「Perseus-ペルセウス-……どちらかといえばPaというより、Coな曲だと思うんですけれど……」


同じような質問を、何人の人にされただろう?

同じような答えを、何度返しただろう?

何度だって、何度だって。繰り返すことができた

2つの理由のうち、1つめの理由だけを話す。それで、納得してもらえることができた

別に……なんていうことはなかった質問だった

SSWiki : ss.vip2ch.com



2: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/09/07(水) 20:45:40.79 ID:nTx8YGos0
ただ……

これを、『Coのアイドル』に問われるということは

あたしにとって、特別な意味を持つことになる


3: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/09/07(水) 20:47:10.25 ID:nTx8YGos0
ありすちゃんのこの質問に、一切の悪意は含まれていないことをあたしは知っている

あたしを傷つける意図をもって発言したわけでは、絶対にないのだ

ただの興味、ただの関心
以下略



4: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/09/07(水) 20:47:42.42 ID:nTx8YGos0
……分かっているのに

それが、分かっているのに

あたしの心中は、穏やかではいられない
以下略



5: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/09/07(水) 20:49:52.18 ID:nTx8YGos0
ありすちゃんにはどうにもならない、あたしの現実を突きつけてしまおうか

突きつけて、あたしだけ楽になってしまおうか

あたしの過去を、話すだけ話して
以下略



6: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/09/07(水) 20:50:29.78 ID:nTx8YGos0




[クールヒメカワ]
以下略



7: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/09/07(水) 20:51:26.40 ID:nTx8YGos0
ダイアモンドと言えば、何を想像するだろう



例えば、あたしたちシンデレラガールを目指すアイドルにとって、ダイアモンドとはCo属性を象徴するマークだ
以下略



8: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/09/07(水) 20:52:18.76 ID:nTx8YGos0



4つのベースを結ぶ、四角形の内側

以下略



9: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/09/07(水) 20:53:17.77 ID:nTx8YGos0



兄貴に向けて、初めて球を投げたとき

以下略



10: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/09/07(水) 20:54:04.23 ID:nTx8YGos0
「ほら、ボールはこう握るんだ」

「んっと……こう?」

「そうそう。できれば、親指をボールの中心にもっていくと回転が安定するんだが……」
以下略



11: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/09/07(水) 20:54:32.37 ID:nTx8YGos0
「よし、そのまま投げてみろ」

「うん……えーいっ!」

バシッ
以下略



12: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/09/07(水) 20:55:24.12 ID:nTx8YGos0



「お父さん、あの大きい建物、何?」

以下略



13: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/09/07(水) 20:56:03.28 ID:nTx8YGos0
「サインとか、書いて貰えたりするのかな?」

「頼むチャンスはたくさんあるんじゃないか?よく知らんが」

「よーし、こうなったら、キャッツの1軍だけじゃなく2軍の選手もしっかり調べて、将来のスター選手からサインをゲットしなきゃ!」
以下略



14: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/09/07(水) 20:56:41.95 ID:nTx8YGos0


「友紀、またキャッツ戦見てるのか?」

「うんっ!」
以下略



15: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/09/07(水) 20:57:26.70 ID:nTx8YGos0
「……友紀は、やっぱりピッチャーが一番好きなのか?」

「うん、見るのも好きだし、やるのも好き」

「何で、ピッチャーが好きなんだ?」
以下略



16: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/09/07(水) 20:59:00.32 ID:nTx8YGos0
「……観客と選手の注目にさらされながら、たった一人ぼっちでボールを投げる。それって凄く怖いことだけれど……」

「ああ、そうだな。怖いだろうな、プロならなおさら」

「そのときが、何ていうか、あたしがあたしだと示せる……みたいな。それが、『輝いてる』ってことなんだと思う。これを味わえるのがピッチャーの魅力かな」
以下略



17: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/09/07(水) 20:59:30.16 ID:nTx8YGos0



フィールドの皆が願う夢を白球に乗せて放つ

以下略



18: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/09/07(水) 21:00:08.99 ID:nTx8YGos0


「あの……友紀さん。どうしたんですか、ぼーっとして?」

「……あ、ゴメンゴメン」
以下略



19: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/09/07(水) 21:00:36.04 ID:nTx8YGos0
……ちょっと、昔の思い出に浸りすぎたみたい

でも、おかげで大分落ち着いたかな。勢いに任せて、2つめの理由を滑らさないでよかった

待たせてごめんねありすちゃん、今、1つめの理由を言うから
以下略



20: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/09/07(水) 21:01:04.53 ID:nTx8YGos0
「侍プロ野球って番組、知ってるかな?あ、今はSAMURAIBASEBALLって名前になったっけ」

「……すみませんが、知りません」

「そ、そうだよね……野球に興味無いと、知らないか」


21: ◆wsSSA88MXU[saga]
2016/09/07(水) 21:02:50.20 ID:nTx8YGos0
あたしの無邪気な夢は、夢のままで終わらずに苦すぎる現実に変わったのだ



身体的に、精神的に、男子に追いつけなくなって
以下略



38Res/11.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice