過去ログ - 【ガルパン】マタニティ・ウォー!
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792:KASA[saga]
2017/02/25(土) 12:51:54.67 ID:ZCVU9IeGO
しほ『しっかりなさい! 母親がそう不安がっていては、お腹の中の子供もたまったものではないわ。子を守ってしかるべき母体が子に負担を与えてどうするのです』
みほ「だけどっ……」
しほ『言い訳は──そして謝罪も、必要はありません』
しほ『……本当に熊本に帰りたいのならば──』
しほ『思い出しなさい』
みほ「思い出すって……なにを」
しほ『鉄の掟 鋼の心』
しほ『……まぁこのさい、「鉄の掟」はひとまず免除しましょう……』
しほ『出戻りたいのなら、せめて「鋼の心」くらいは見せてもらわないと家の敷居は跨がせられないわね。あなたは一度逃げ出しているのだから。戻りたいというのなら、はたしてその資格があなたにあるのか。それを証明してみせなさい』
みほ「……証明……」
しほ『「鉄の心」があれば、貴方は今言ったような情けない泣き言は言わないはずです』
みほ「……!?」
しほ『というわけだから──熊本に帰ってくることはありえないと、知りなさい』
みほ「そんな、お母さん……ひどいよ……」
しほ『そうです、私は鬼です。だから甘えることは許さないわ。……しっかりしなさい、みほ』
みほ「……。」
しほ『数日後には──いえ、三日後には必ず会いに行きます』
しほ『踏ん張りなさい。あなたは仮にも戦車道チームの長なのでしょう?』
みほ「……。」
みほ「……はい……」
しほ『いいわ。仲間にところへ行く前に、まず冷静になりなさい。動揺を広めてはなりません』
みほ「……はい」
しほ『じゃあ──』
みほ「……待って、お母さん!」
しほ『──何です?』
みほ「……。」
みほ「……。」
しほ『みほ、一体なんです、泣き言ならもう──』
みほ「黒森峰の大学にいきたいです」
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