過去ログ - 【ガルパン】マタニティ・ウォー!
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975:KASA[saga]
2017/03/15(水) 20:42:43.45 ID:0y+Q7sXpO



 ──■概要 旧・第100日目(エリカ流産の日)──

エリカさんが泣いている。
おむつを抱えて泣いている。
我が子を抱えて泣いている。
たいちょうたいちょう、と涙にあげぎながら。

ナースコールはもう押した。
誰か早く来てと祈り続ける。
自分には、エリカさんの背中を、ただ抱いてあげることしかできない。

騒々しい足音が、ようやく遠くから聞こえき始めた時──
ふいに、エリカさんが一度、上半身をもたげた。
そうして──股間からのびた、まだ細い臍の尾がゆるす限りに、おむつを抱え上げ──その中身を──。


その時、みほは見た。見えてしまった。血液が照る臍の尾に導かれて、おむつの股間の部分──そこに黙して横たわる、姉とエリカさんの小さく胎児の、血にまみれた安らかな寝顔──


みほ(──貴方が、エリカさんとお姉ちゃんの──)




 ──────。




みほ「顔、はっきりと覚えてる。エリカさんとお姉ちゃんの──赤ちゃんの顔……」

エリカ「ええ、私も、この目に焼き付いてる。あの子の、顔。……どうしても、看取ってあげたかった。」

エリカ「その時に、みほも……一緒に看取ってくれた……」

みほ「……。」

エリカ「……。」

エリカ「……結局──気付けばアンタがずっと一緒にいる。熊本に帰ってきた後も──今も、ね……」

みほ「……エリカさん……」

エリカ「学園艦……少し、寂しいのよ。この家なら、隣の部屋に、あんたがいるのに……」

エリカ「学園艦の寮じゃあ、隣の部屋にいるのは──小梅だもの」

みほ「ぷっ……くく」

エリカ「ちょっと何笑ってんのよ。小梅に失礼でしょ」

みほ「だって、エリカさんが──……んっ……!?」

エリカ「……、み、ほ……」

みほ「……っ」

エリカ「……ん、ちゅ……私には、みほしかいない、こんなこと、出来る相手……」

みほ「あ、ん……」

みほ(だめ……だめ、なのに……)


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