過去ログ - 吉岡沙紀「序」井村雪菜「破」斉藤洋子「急」 -SS速報VIP

過去ログ - 吉岡沙紀「序」井村雪菜「破」斉藤洋子「急」

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1: ◆bAH1KiVIniUl[sage saga]
2016/09/07(水) 22:01:47.10 ID:rrKoPImV0
モバマスSS
複数の名前有りPが登場します

SSWiki : ss.vip2ch.com

2: ◆bAH1KiVIniUl[sage saga]
2016/09/07(水) 22:03:12.69 ID:rrKoPImV0
1　序「みんないっしょに

3: ◆bAH1KiVIniUl[sage saga]
2016/09/07(水) 22:05:05.94 ID:rrKoPImV0
――8月10日　午前10時30分　ミツバプロダクション6階　ビューティガールズプロジェクト事務室

ﾐｰﾝﾐｰﾝｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞｯ

洋子「……」ﾍﾟﾗｯ

4: ◆bAH1KiVIniUl[sage saga]
2016/09/07(水) 22:06:54.92 ID:rrKoPImV0
沙紀「……子供がどうしたっすか？洋子さん」

洋子「……子供。……ほしいなあって思いません？プロデューサー」ﾍﾟﾗｯ

P「……そうだな、かわいいし。なあ、雪菜」

5: ◆bAH1KiVIniUl[sage saga]
2016/09/07(水) 22:08:22.86 ID:rrKoPImV0
洋子「うーん……。心配というか……。子供、いれば楽しいだろうなあ……」

沙紀「洋子さん……」

洋子「結婚して、旦那さんがいて……」

6: ◆bAH1KiVIniUl[sage saga]
2016/09/07(水) 22:09:20.23 ID:rrKoPImV0
沙紀「……もう2度と雪菜ちゃんを介して無責任なトスをこっちに回さないでほしいっすよ。井手(いで)さん」ﾊｧﾊｧ

P「いや、悪かった。ちょっと返答に困って……」

雪菜「沙紀ちゃん大丈夫？汗でびしょびしょだよぉ……あん、動かないでねぇ」ﾌｷﾌｷ

7: ◆bAH1KiVIniUl[sage saga]
2016/09/07(水) 22:11:27.52 ID:rrKoPImV0
洋子「私は大丈夫です！ちょっと雑誌がめくれちゃっただけで……」

雪菜「よかったぁ……。そういえば洋子さん、何を読んでいるんですか？」

沙紀「そうっすね。さっきからうわの空で子供がどうとか……。雑誌に何かあるっすか？」ﾋｮｲｯ

8: ◆bAH1KiVIniUl[sage saga]
2016/09/07(水) 22:13:51.60 ID:rrKoPImV0
P「……」ﾍﾟﾗｯ

雪菜「どうですか？」

洋子「そんなに真剣に没頭しなくても……」

9: ◆bAH1KiVIniUl[sage saga]
2016/09/07(水) 22:16:29.27 ID:rrKoPImV0
――同日　午前11時

P「……」ｶﾘｶﾘｶﾘ

沙紀「どうしたんすかね。さっきから結構長いこと手帳に何か書きつけてるっすよ」

10: ◆bAH1KiVIniUl[sage saga]
2016/09/07(水) 22:19:14.85 ID:rrKoPImV0
洋子「私はかまいませんよ！数独よくわかりませんし」

雪菜「ええと……。あっ、凄いですよぉ！この懸賞の景品、抽選で1名様に温泉旅館ペアチケット2枚ですって！」

沙紀「外れてもダブルチャンスとして抽選で健康用品プレゼント。何が当たるかはお楽しみっすか……」

11: ◆bAH1KiVIniUl[sage saga]
2016/09/07(水) 22:21:27.49 ID:rrKoPImV0
P「……おっと、もうこんな時間か。ちょっとここ空けるぞ」

雪菜「お仕事ですか？」

P「このプロジェクトの責任者にちょっと呼び出されてな」

12: ◆bAH1KiVIniUl[sage saga]
2016/09/07(水) 22:23:34.71 ID:rrKoPImV0
P「まあな。あの人は数々の大物アイドルを世に送り出し、その傍らで多くのプロデューサーを育成したやり手中のやり手だ」

P「このプロダクションがここまで大きくなった陰には、あの人の活躍が少なからずある」

P「その栄光に影を落とすこともなくプロデュース業を引退し、いまやこのプロダクションの重鎮だ」

13: ◆bAH1KiVIniUl[sage saga]
2016/09/07(水) 22:26:02.49 ID:rrKoPImV0
洋子「昔よく愚痴ってたじゃないですか！『名前をなかなか覚えてもらえなかった上、しまいにはデコスケって呼ばれる』って」

沙紀「……ﾌﾞﾌｯ」

雪菜「……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

14: ◆bAH1KiVIniUl[sage saga]
2016/09/07(水) 22:28:29.94 ID:rrKoPImV0
洋子「というかプロデューサー！時間はいいんですか？！」

P「あっ、まずい！行ってくる！」

雪菜「がんばってくださいねぇ」

15: ◆bAH1KiVIniUl[sage saga]
2016/09/07(水) 22:30:50.73 ID:rrKoPImV0
――同日　午前11時20分

洋子「私が井手プロデューサーに地元の福岡でスカウトされたのは今から3年くらい前でね」

沙紀「アタシがスカウトされたのは1年くらい前っすね。井手さんじゃなかったっすけど」

16: ◆bAH1KiVIniUl[sage saga]
2016/09/07(水) 22:33:18.89 ID:rrKoPImV0
洋子「そこで話しかけてからあれよあれよという間に話がまとまって、一週間くらいあとには福岡から東京へ出る飛行機の便にプロデューサーと乗ったんだ」

沙紀「アタシもスカウトについていってここにいる身だからあまり強く言えないっすけど、洋子さん少し気を付けたほうがいいっすよ」

雪菜「話を聞いた感じだと井手さん本当に不審者ですからねぇ……」

17: ◆bAH1KiVIniUl[sage saga]
2016/09/07(水) 22:36:33.57 ID:rrKoPImV0
洋子「本人はそこまで気にしてはないみたいだけどね。担当しているアイドルにデコさんとか呼ばれてもオールバックの髪型のままだし」

沙紀「井手さん、担当アイドルにデコさんって呼ばれたたんすか」

雪菜「でも何となく親しみが持てますねぇ」

18: ◆bAH1KiVIniUl[sage saga]
2016/09/07(水) 22:39:07.55 ID:rrKoPImV0
沙紀「……というかプロデューサー！顔色悪いっすけど、大丈夫っすか？」

洋子「それにずいぶん慌てて、どうしたんですか？」

P「うん？……ああ、大丈夫だ……。少し落ち着いたから……」ｾﾞｪｾﾞｪ

19: ◆bAH1KiVIniUl[sage saga]
2016/09/07(水) 22:41:49.25 ID:rrKoPImV0
P「まず最初だ。いいニュースと悪いニュースがある。どっちを先に聞きたい？」

沙紀「えーと……。悪い方からお願いするっす」

P「エアコンの修理が入るのは二週間後だ」

20: ◆bAH1KiVIniUl[sage saga]
2016/09/07(水) 22:44:17.70 ID:rrKoPImV0
雪菜「まあまあ、まだお話があるんじゃないですか？」

P「ああ、二つ目はこれだ」ﾊﾞｻｯ

沙紀「これは……？」

21: ◆bAH1KiVIniUl[sage saga]
2016/09/07(水) 22:47:10.27 ID:rrKoPImV0
P「最後だ。今からちょっと仕事をしてもらうぞ」

沙紀「へえ、歌っすか？ダンスっすか？」

P「いや、そういうものじゃなくてな。これをちょっと見てくれ」ｶﾀｶﾀ

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