過去ログ - 鷺沢文香「例えば、どうしようもなく欲しいものがあったとして」
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7: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2016/09/08(木) 05:08:49.01 ID:igJiY+430

フォークを入れると、タルトケーキはさくり、と小気味の良い音を立てて、一口大のサイズになりました。

瑞々しい梨が光を反射して、きらきらと輝いていて、それはそれは食べるのが勿体ないほどでありましたが
眺めていてもお腹は膨れませんので、それを左手を添えつつ口へと運びました。

「……おいしい」

思わず、こぼれたその一言を聞き逃すプロデューサーさんではありません。

にやにや笑いながら、私を見てこう言いました。

「でしょー」



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