14:名無しNIPPER[saga]
2016/09/10(土) 07:03:13.98 ID:DbLlumHl0
…………………………………
先生「次は直枝だな」
謙吾「!」
理樹「それっ」
ピッ
理樹「えーと……うわぁ、端っこだ…」
謙吾(理樹の引いた数字……それは5番だった)
謙吾(5番……となると隣の席は10番しかない。今のところ10番を引いた者は居なかったはず。ならまだチャンスはある!)
先生「次、井ノ原だ」
真人「う、うおぉぉーーっ!」
ピッ
真人「グッ………!」
謙吾(真人は……5番から一番程遠い26番だった)
真人「……い、嫌だ…離れたくない……」
謙吾「ん?」
真人「うぉおおおお!!俺は生きる!生きて理樹と添い遂げる!!」
グッ
シュバァァァッッ!!
謙吾「なっ……!」
謙吾(言葉の意味を理解しているのかは置いておくにしても真人の執念は凄まじかった。なんと引いた紙の表面を脅威的な指先の握力で抉り取り、ボールペンで書かれた数字を抹消してしまったのだ。こいつマジか)
真人「へっ……なあ先生!」
先生「おっ、なんだ井ノ原?」
真人「見てくれ…俺のクジ、なんか数字が消えてて分からねえんだよ」
先生「あっ……ほ、本当だな…何かインクが溶けているような…」
真人「分かんねえからさ………もっかい引いていいかな?」
謙吾「!!」
謙吾(ま、まさかこいつ……理樹と隣の席の番号を引くまでずっとイカサマし続けるつもりか………!?)
先生「しょうがない。ほれ」
真人「へっへっへ……」
謙吾(いいや、そうはさせん!)
謙吾「先生!!」
先生「ど、どうした宮沢!?急に大声出して……」
謙吾「……井ノ原君のクジは番号が書いてあったのはあったんですよね?」
真人「あぁ?なにが言いてえんだ……?」
謙吾「だったらみんなが引いた後、余った数字を井ノ原君のにしたらいいと思います!」
真人「ッッ!!」
先生「あっ、それもそうだな。じゃあそれでいいな井ノ原?」
真人「ぐっ……ぐぅぅぅ……!!」
謙吾(ハハハハハーー!!筋肉の性能を活かせぬまま死んで行け!)
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