過去ログ - 澪「シンクロナイズドドリーミング」
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14:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/09(金) 16:13:06.14 ID:ROM1DOs8o


立てかけてあるギターを手に取り、彼女は唯の顔を作り、いつもの唯のように楽しそうにギターを弾き始める。
そして私は・・・


澪「・・・そんな唯を部室で眺める私は・・・ベーシストとして隣から眺める私は・・・」


唯の横顔を見る。
楽しそうに、でも頑張ってギターを弾く唯の顔。


澪「・・・」


彼女はあくまで過去の唯を再現しているにすぎない。だから、私がじっと見てても何も言わない。
でも、それは私から見れば、頑張るばかりに私の視線に気づかない唯、という構図になる。


澪「ずっと見てても・・・気付かないよね」


・・・ああ、なんか書けそうな気がする。私の想いを込めた、最高の歌詞が。
どこからともなく紙と鉛筆を取り出し、綴る。
いつもがんばる、キミの横顔――


黒唯「書けそう? 澪ちゃん」

澪「うわっ、びっくりした!」


ちゃんと唯になった彼女が、紙に向かう私を肩越しに覗き込んでくる。いきなりだし、近い。
ちゃんと唯になっている事も含め、なんとも心臓に悪い。


黒唯「えへへー、ごめんごめん。あ、書けそうだね、このやり方で」

澪「う、うん・・・ありがとう、唯」

黒唯「・・・ちゃんと本物の唯にも言ってあげなよ?」


耳元で囁かれ、驚きとは違う方向でちょっとドキッとする。
・・・はぁ。夢の中なら、私達二人の距離はこんなに近いのになあ・・・




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