過去ログ - 澪「シンクロナイズドドリーミング」
1- 20
16:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/09(金) 16:15:09.83 ID:ROM1DOs8o


・・・そんなこんなで、最終的にボーカルは唯がやってくれる事になった。
ただ、ギターとボーカルの両立はなかなか難しいらしく、さわ子先生が唯に付きっきりで特訓する、という流れに。


さわ子「じゃあ振り落とされないようについて来なさいよ!」

唯「らじゃー!」


二人とも楽しそうで何よりである。
・・・そして、私は気付いてしまった。私が最初に気付いてしまった。そんな二人に熱い視線を送るムギに。
また、昨夜の想像が頭を掠める。ムギがさわ子先生の事を好きなのではないかという想像が。
早計だ。昨夜はそう判断した。でも、こう二日続けてさわ子先生の方に熱い視線を送っているのを見ると・・・もしかしたら、と思えてくる。
相談してみようか。ふんわりと、あくまで「もしかして」の話である事を前提に、第三者の意見を聞きたい。
幸い、付き合いの長い相談相手が隣にいる。


澪「・・・律。ムギってさ、もしかしてさわ子先生のこと・・・」


だが不幸にも、付き合いの長い相談相手はデリケートな気遣いというのには無縁だった。


律「えっ、マジで!? ムギー、さわ子先生のこと好きなのかー?」

澪「待っ、ちょっ、馬鹿!」


慌てて律の口を押さえても、時既に遅し。
ムギの方を見てみると、鳩が麦鉄砲、じゃなくて豆鉄砲を食らった顔がそこにある。


紬「・・・ふえ?」

澪「・・・へ?」


・・・しばし、沈黙。


紬「・・・あぁいえ、ただ、女の子同士っていいなぁって」

澪「・・・なーんだ、良かった」


そんな言葉が自然と口をついて出てきた。
その時の私の心情の内訳は、結局私の考えは外れていたため、律のストレートすぎる問いにムギが気分を害する事もなく全てが丸く収まった事による安堵が半分。
もう半分は・・・なんとなく自分の恋を応援されたような気がしたから、だと思う。
しかし、続くムギの言葉には少し思考が停止してしまった。


紬「ほ、本人達が良ければいいんじゃないでしょうか」

澪「えっと、あー、うん?」

律「な、何を言っているんだ・・・?」


ど、どういう事だろう?
若干頬を染めている事から察するに、ムギの中では先程のさわ子先生と唯が付き合っているように見えているのか? それを応援するという意味での言葉なのか?
という事は、昨日の場面ではさわ子先生と律が付き合っているように見えていたのか? それで熱い視線を送っていたのか?
さわ子先生が顧問でドキドキするというのは、教師と生徒という禁断のカップルが見られるから・・・なのか?
憶測ばかりでイマイチはっきりしないけど・・・でもまあ、ムギに恋を応援されたような気がしたのは確かだから、今はそれで良しとしよう、うん。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
75Res/157.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice