過去ログ - 澪「シンクロナイズドドリーミング」
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19:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/09(金) 16:20:36.28 ID:ROM1DOs8o
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黒唯「でも真っ赤になって倒れながらも引き受けてくれたんだから私は感謝してるよ」
澪「そうかな・・・それなら救われるけど・・・」
現実世界の唯はハスキーボイスだったけど黒唯は普通の声だ。
もっとも、そこまで再現されても困るというか、中の彼女に悪いけど。わざとあんな声を出すのは疲れるだろうし。
黒唯「・・・ごめんね? 『私』の言うことじゃ信用できないよね」
澪「あっ、いや、そういう意味じゃ・・・」
いけない。嫌な事柄が目の前にあると露骨に態度に出てしまう上に周囲が見えなくなるのは私の悪い癖だ。
唯のギターを買う為のバイト探しの時も、そうやって唯を困らせたじゃないか。
・・・同じ失敗は二度としない、なんて言っておいてこれでは格好がつかない。挽回しないと。
澪「唯はいい子だから、きっと責任は感じてるよ。そんな唯の代わりだから引き受けたんだ、私は」
黒唯「・・・そっか。ありがと、澪ちゃん」
・・・ん? あれ? 何かおかしくないか?
何だろう、えっと・・・そうだ、黒唯と私の思考はシンクロしているはずなんだ。
今言った言葉は、私の心からの言葉。なら、それを黒唯が察せないはずはない。
ならどうして、答えのわかりきっている問いをしたのか?
何故か答えを察せなかったのか、あるいは察していてもなお言わなくてはいけなかったのか。どっちだ?
・・・いや、思い出せ。さっきの言葉から察するに、それは・・・
澪「・・・『あなた』も責任を感じている?」
さっきの「私の言うことじゃ信用できないよね」という言葉には、贖罪の意味が含まれていたのでは?
答えを察していてもなお言わなくてはいられない程度に、自分を責めているのでは? 答えよりも、私に伝える事に意味があったのでは?
・・・どうやらその推測は当たりだったらしく、黒唯の雰囲気が消え去り、『彼女』が姿を現した。
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