過去ログ - 澪「シンクロナイズドドリーミング」
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41:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/09(金) 16:59:52.09 ID:ROM1DOs8o
律「んじゃまた明後日な〜」
唯「ほいほーい、またね〜」
みんなで軽く手を振り合い、別れる。向こうに和さんがいる事以外はいつも通りの光景だ。
ただ、その直後に律が言った言葉はいつも通りじゃなかった。
律「んでさ、澪。今更だけど本当に良かったのか? クリスマス会して」
澪「え、なんでだ? ムギには劣るかもしれないけど、私も楽しみにしてるぞ」
律「いや、その・・・澪は唯と二人きりのクリスマスが良かったんじゃないかって思ってさ」
澪「はあっ!? な、なななンでそンなことを!?」
律「裏返りすぎ裏返りすぎ・・・いやね、なんか最近仲いいじゃんお前ら。だからさ」
澪「な、仲いいって・・・で、でも二人きりで過ごすような関係じゃないし」
仲いいのは否定したくないけど、二人きりで過ごすような関係でもないのも事実。
っていうか、なんだ、律にはバレてるのか!? 私が唯を好きって事も!?
律「あ、そーなん? まあ確かにラブラブとまでは言えなさそうだったけど・・・あのさ、実はさ、クリスマス会を勝手に企画したのも当てつけだったり・・・」
澪「・・・なんだって?」
律「いや、冗談冗談! あ、いや、半分は冗談・・・半分は・・・えっと・・・ごめんなさい!」
澪「・・・いや、なんというか、謝られてもどう怒ればいいのかわかんないし・・・」
えっと、つまり、何だ? 律は妬いていたという事か? 写真まで持ってきて私をイジったのもそのせい?
いや、半分と言っていたし、企画の話をする時は楽しそうにしていたし、そこまで強く妬いていたというわけでもないのか?
そもそも妬いて企画したにしても、クリスマス会自体は全然悪い事じゃないし・・・嫉妬からの行動にしては空回りの度合いが低すぎる。
これは単純に、私と唯の反応を探ろうとしていた意図の方が強そうに思える。まだ疑われている段階、という事か。
・・・バレてなくてホッとするべき場面なのに、律に疑われているという事実に居心地の悪さばかりを感じる。
でも、律の方から切り出してきたという事は、律はどこかに罪悪感を感じていたという事なのか。疑う事のどこかに。
そしてそれを私に白状し、謝り、罪悪感を消そうとした。
だったら私も、この居心地の悪さをなんとかしたい。疑われた原因を取っ払い、律に疑われない私になりたい。
でもそれには当然、この胸の恋心を吐露しないといけないのだろう。もし僅かでも私が妬かれていたのだとしたら、それは火に油になりかねない気もする。
悩み、何も言えずにいると、律が私の顔をおそるおそる覗き込むようにして言った。
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