過去ログ - 澪「シンクロナイズドドリーミング」
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55:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/09(金) 17:28:10.49 ID:ROM1DOs8o


唯だけではない。私も彼女も呆けていた。
そんな中で女神様が若干うろたえながら言葉を続ける。


女神様「あ、あら? この子と一緒に現実世界で生きたいのでしょう? その願い、叶える事は出来るんですよ?」

澪「・・・ハッ。ほ、本当ですか!」

女神様「ええ。ですが、いろいろと問題はありますけど・・・」

唯「問題?」

澪「願いを叶える代償が必要、とかですか?」

女神様「そこまで重いものではないけれど・・・そもそも私達の手を離れた時点でこの世界の事は忘れてしまうようになってるんですよ」

唯「手を離れる?」

彼女「貴女達で言えば、要するに恋人として成立し、私達を必要としなくなった時点で、ですね」


彼女は知っていたのか、自分が忘れられてしまう事を。
それが大前提にあるから、私達との別れも当然のものとして受け入れようとしていたのだろうか。


女神様「一方のあなたは私が手続きすれば正式な卒業生として送り出す事は可能です。ですが、同様にここでの事は忘れてもらう必要があります」

彼女「・・・」

女神様「ですから、貴女達もこの子もこの世界の事を忘れてしまう。そんな状態でまた出会えるかは、私からはなんとも言えません」

唯「そんなっ!」

女神様「それに、卒業という形で送り出してしまうとこの子は転生扱いになります。つまりそちらの世界では赤ちゃんとして産まれてくる事になります」

彼女「それでは何年後に再会できるかもわかりませんね」

女神様「一応、貴女達の子供として産む事も出来ますよ? 女の子同士での妊娠を可能とする技術が確立されるまでは保留になりますけど」

澪「そ、それは・・・///」


視界の端でチラリと唯を見てみると、珍しく唯も顔を赤くしていた。かわいい・・・
って、そうじゃなくて! 子供なんてまだ考えてないからその方法は論外としても、お互いの事を忘れての転生というのは不安が残る。
他に手がないなら仕方ないけど、不確実な方法はなるべくなら採りたくない。
もっと言うなら、出来る事なら忘れたくない。



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