過去ログ - 澪「シンクロナイズドドリーミング」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/09(金) 15:59:46.49 ID:ROM1DOs8o
澪「・・・それで、あなたは私の恋愛成就のために唯を演じてくれる、と。夢の中であなたを相手に練習しろと」
彼女「理解が早くて助かります」
澪「でもそれなら、さっき言った、唯でもあり、私でもあり・・・そして私でもある、というのは?」
『唯』でもあり『彼女(中の人)』でもあり『澪』でもある、と彼女がさっき言った件についての話だ。
ちょっとわかりにくい言い方になってしまったため、指差しを駆使して意思の疎通を試みたが、彼女はすぐに理解した。
彼女「我々のユリームシステムは、今はまだ平沢唯の夢と同調出来ていません。よって彼女を完全に演じる事が不可能なのです」
澪「・・・今、なんて?」
彼女「? 何処の話でしょうか?」
無表情で首を傾げられると若干怖い。
澪「・・・ゆりーむしすてむ?って何?」
彼女「百合ドリームシステム、略してユリームシステムです」
澪「あ、あぁ、そう・・・」
さっき主に同性間での縁結びって言ってたけど、そのネーミングだと女の子同士しかサポートされてなさそうじゃないか?
彼女「ユリームシステムは同性に恋愛感情を抱いた人の夢を捕捉し、同調します」
澪「・・・じゃあ、私と同調出来て唯と出来ていないってことは」
彼女「はい。お察しの通り、平沢唯は同性に恋愛感情を抱いていない、という事と同義です」
澪「そ、そうなのか・・・」
あの天真爛漫で誰にも笑顔の唯が誰かを特別に見てる可能性が低いことなんて、わかりきっていたことだ。
なのに・・・私はどうして、少しだけ落ち込んでいるんだろう。
いや、っていうかそもそも私のこの感情だって恋心と言うにはきっと早計だよ。ユリームシステムとやらは恋だと判断したようだけど、私から見ればこれは憧れとか親愛とかそんな感じの――
彼女「いいえ。落ち込んだという事は、貴女の中にあるその感情は歴とした恋心なのですよ。いくら表面上で否定しようとも」
澪「・・・私の考えてることがわかるのか? これが私の夢だから?」
彼女「いいえ。先程の話の続きになりますが、我々はまだ平沢唯を完全に演じる事が出来ません。今は貴女の中の平沢唯像を寄せ集めて形作っているのです」
澪「なるほど、私を通しての唯だから、逆にその唯の一部は私とも言える、と。だから私の考えもわかる、と」
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