過去ログ - モバP「ロマンチスト・エゴイスト」
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9:名無しNIPPER[sage]
2016/09/09(金) 18:12:43.22 ID:hnFuSz2go
ああ、そうか。
これまでの人生で、彼女には味方と呼べる人間がいなかったのか。
最初に彼女の味方になるべき両親は彼女を見放した。
そしてギフテッドとして大学へ入学した彼女は若すぎた。
若き天才、しかも他国の人間だった彼女に僻みや妬み嫉みが向けられる事は想像に難くない。
そんな環境で彼女の味方など存在するはずもない。
彼女の普段の行動から察するに、他人の目をを気にするような事はないと思う。
ただ、他人から自分へ向けられる感情はゼロかマイナスでしかない、彼女はそう思い込んでいるのかもしれない。
もしも自分が彼女と同じ立場だったらどうだ? きっと俺は世界に何一つとして期待しないまま生きていくだろう。
俺は、彼女にアイドルという希望を与えてしまった。
彼女にとってアイドルとは、真暗闇の世界に差し込んだ一筋の光明のような物だったんだ。
彼女はそれを失いたくなかった。
ただそれだけの話。
そして、彼女の不安は俺が与えたものが原因だ。
俺にはそれを払拭する義務がある。
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