3:名無しNIPPER
2016/09/09(金) 20:20:21.96 ID:mHQTk8ix0
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小梅を車に乗せてロケ現場へと向かう。
事務所からそう遠くない距離ではあったが、今朝の夢の話をするには十分な時間があった。
出来れば夢のことは思い出したくなかったが、小梅に相談すれば何かわかるかもしれない、と思ってのことだ。
まあ、結局はその目論見も外れるわけだが…
「それで首が赤かったんだね…」
「ああ。もしかして俺、なんか悪い霊とか憑いてる?心当たりは無いんだけどなぁ…」
「ううん…何も見えないよ。今のところは…」
「そうか…それなら少し安心かもな。単に俺が疲れてただけかもしれん」
「ただ…見えないからこそ余計に怖いものなのかもね…」
「えっ!?そういうこともあんの!?」
「ご、ごめんね…怖がらせちゃったら…私の考えすぎだったらいいんだけど…」
「…」
余計に不安が募る。
小梅が悪いわけじゃないが、何せ正体の見えない不安というのは厄介だ。
その不安がいつどこで牙を剥くのか想定できないというのはどうにも…
「気にしないのが一番かもな」
小梅に言う、というよりは自分に言い聞かせるように俺は呟いた。
「ふ、不安なら…朋さんに相談しても良いかも…」
小梅は健気に俺の身を案じてくれているらしい。
そうだ、俺がシャキっとせねば。
「朋か…ちょうど今日事務所に来るし、訊いてみるよ。ありがとう」
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